2026年8月21日現在
日本の宿泊業、外食業、食品製造業などでは、人手不足が大きな経営課題となっています。
特に、ホテル・旅館、飲食店、食品加工工場などでは、「求人を出しても応募が来ない」「採用しても長く続かない」「地方ではそもそも人材を確保することが難しい」といった声が増えています。
一方、日本で働きながら文化や生活を体験したいと考える台湾の若者は少なくありません。
そこで近年、注目されているのが台湾人ワーキングホリデー人材の活用です。
QLinkでは、台湾人ワーキングホリデー人材と日本企業をつなぐ取り組みを通じて、地方のホテル・旅館などを中心に、外国人材と企業双方のマッチングをサポートしています。
本記事では、2026年8月21日時点の最新情報をもとに、台湾人ワーキングホリデー制度の変更点、日本企業にとってのメリット、ホテル・旅館・飲食・食品加工分野での活用可能性について解説します。
1.2026年、日台ワーキングホリデー制度が変わりました
まず、企業が知っておきたい大きな変更があります。
2026年2月、日台ワーキングホリデー制度が見直され、台湾出身者が日本のワーキングホリデー制度を利用できる回数が、生涯1回から2回へ変更されました。
つまり、過去に一度ワーキングホリデーで日本に滞在した経験がある台湾人でも、一定の条件を満たせば、もう一度ワーキングホリデーで日本に滞在できる可能性があります。
外務省も、2026年2月1日から台湾出身者について、日本でのワーキングホリデー参加が生涯2回まで可能になったことを案内しています。
これは、日本企業にとっても重要な変化です。
これまで以上に「一度日本で生活・就労を経験した台湾人」が、再び日本で働く機会が生まれるためです。
日本での生活経験がある人材であれば、日本の職場環境や生活習慣について一定の理解があり、初めて来日する人材とは異なる強みを持つ可能性があります。
2.そもそも台湾人ワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデーは、単純に「外国人を働かせるためのビザ」ではありません。
日本と台湾の取り決めに基づき、台湾の若者が日本で文化や一般的な生活様式を理解する機会を得るため、休暇を主目的として日本に滞在し、その滞在費や旅行資金を補うための就労が認められる制度です。
そのため、企業側も制度の趣旨を正しく理解する必要があります。
ワーキングホリデーは「就労を主目的とした在留資格」ではなく、あくまで休暇が基本です。
一方で、日本滞在中の資金を補うための就労が認められているため、ホテル・旅館、飲食店、観光関連施設など、さまざまな仕事に就くことができます。
ただし、風俗営業等の一定の業種で働くことは認められていません。
3.2026年の台湾人ワーキングホリデー申請スケジュール
2026年の台湾から日本へのワーキングホリデー査証申請は、前期と後期の2回に分けて実施されています。
2026年8月21日現在、これから申請する方にとって重要なのは後期募集です。
2026年後期
日本台湾交流協会によると、年間の査証発給枠は10,000名です。
また、申請は本人が必要書類を直接窓口へ提出する必要があり、代理人による申請や郵送による申請は受け付けられていません。
ワーキングホリデー人材の採用を検討している企業は、こうしたスケジュールを把握しておくことが重要です。
4.企業にとって台湾人ワーキングホリデー人材を採用するメリット
では、なぜ今、台湾人ワーキングホリデー人材が注目されているのでしょうか。
① 日本で働くことに関心を持つ若者と出会える
ワーキングホリデーを利用する台湾人の多くは、日本での生活や文化、仕事を実際に経験したいという目的を持っています。
日本そのものに関心がある人材と出会えることは、企業にとって大きなメリットです。
特に、
という希望を持つ人材にとって、日本企業での仕事は単なる「アルバイト」ではなく、日本滞在そのものを充実させる機会になります。
② インバウンド対応との相性が良い
台湾から日本を訪れる観光客は多く、日本の観光業にとって台湾市場は重要な存在です。
そのため、台湾人スタッフが職場にいることで、台湾からのお客様とのコミュニケーションや接客面で活躍できるケースがあります。
もちろん、すべての台湾人ワーキングホリデー人材が高い日本語能力や接客能力を持っているわけではありません。
しかし、台湾人ならではの文化的背景や中国語能力を活かせる場面はあります。
ホテル・旅館にとっては、
「外国人を雇用する」だけではなく、「台湾からのお客様を理解できるスタッフを迎える」
という視点も重要です。
③ 地方のホテル・旅館との相性が良い
現在、地方の宿泊施設では人材確保が大きな課題になっています。
都市部と比較すると求人への応募が集まりにくく、若い日本人スタッフを採用することが難しい地域も少なくありません。
一方、台湾人ワーキングホリデー人材の中には、東京・大阪などの大都市だけではなく、北海道、東北、甲信越、北陸など、日本の地方で生活してみたいと考える人もいます。
例えば、
などは、日本での生活を体験したいワーキングホリデー人材にとって魅力的な選択肢になり得ます。
企業側と人材側のニーズが合えば、地方企業にとって新しい採用ルートとなります。
5.外食業の「特定技能」だけに頼らない人材確保
2026年、日本の外国人材採用を取り巻く環境には大きな変化が起きました。
特に注目すべきなのが、特定技能「外食業分野」の受入れです。
出入国在留管理庁は2026年4月13日、特定技能「外食業分野」について、在留資格認定証明書の交付を一時停止する措置を発表しました。
背景には、外食業分野の受入れ見込数の上限超過が見込まれたことがあります。
2026年8月時点でも、出入国在留管理庁の案内では、外食業分野の在留資格認定証明書交付申請は「交付停止中」とされています。
もちろん、これは「外国人を採用できなくなった」という意味ではありません。
しかし、外食業で外国人材の採用を考えている企業にとって、採用手段を一つに依存することのリスクを考えるきっかけにはなります。
そこで重要になるのが、
「特定技能だけではなく、複数の外国人材採用ルートを持つ」
という考え方です。
ワーキングホリデーは特定技能とは制度そのものが異なるため、企業はそれぞれの制度の目的や条件を理解したうえで、自社に合った採用方法を検討する必要があります。
6.ホテル・旅館だけでなく、飲食・食品加工への可能性
QLinkでは、これまで台湾人ワーキングホリデー人材と地方のホテル・旅館などをつなぐ取り組みを進めてきました。
しかし、台湾人ワーキングホリデー人材の活躍場所は、宿泊業だけではありません。
例えば、
外食業
などです。
食品関連
なども、人材ニーズが存在する分野です。
特に食品加工などでは、接客能力よりも「決められた作業を正確に行うこと」「チームで働くこと」「一定期間継続して勤務すること」などが重要になるケースがあります。
人材の希望と企業側の仕事内容が合致すれば、こうした分野でもワーキングホリデー人材を活用できる可能性があります。
7.「外国人なら誰でもいい」という採用ではありません
外国人材採用で最も重要なのは、単純に「人手を確保すること」ではありません。
企業と人材のミスマッチを防ぐことです。
例えば、台湾人ワーキングホリデー人材が、
「日本の温泉旅館で働きたい」
と考えていたとしても、企業側が、
「とにかく忙しいので、日本語ができなくてもいいから働いてほしい」
という考え方だけでは、採用後に問題が起こる可能性があります。
逆に、
「地方で生活してみたい」
「日本語を使いたい」
「日本の旅館文化を経験したい」
という人材に対して、仕事内容や生活環境をきちんと説明できれば、双方にとって良い採用につながる可能性があります。
重要なのは、
「人材を企業に合わせる」のではなく、「企業と人材の双方の希望を確認してマッチングする」ことです。
8.地方企業の外国人採用で重要になる「生活サポート」
地方のホテル・旅館などで外国人材を受け入れる場合、採用だけで終わらないことも重要です。
例えば、
など、日本人には当たり前に思えることが、外国人にとっては分からない場合があります。
特に地方では、公共交通機関が都市部ほど充実していない地域もあります。
そのため、採用企業には「仕事」だけではなく「生活」の視点も必要です。
QLinkでは、単純な人材紹介だけではなく、日本での生活を安心してスタートするためのサポートにも目を向けています。
9.台湾人材と日本企業の「相互理解」を大切にする
外国人材の採用では、企業側が「日本のルールを守ってもらう」という一方的な考え方になってしまうことがあります。
しかし、長く働いてもらうためには、企業側も外国人スタッフの文化や考え方を理解することが重要です。
台湾と日本は文化的に近い部分が多い一方、仕事に対する考え方、コミュニケーション、職場での距離感などには違いがあります。
例えば、
「言わなくても分かるだろう」
という日本的なコミュニケーションが、外国人スタッフには伝わらない場合があります。
仕事内容、勤務時間、休日、給与、住居、職場のルールなどをできるだけ明確に伝える。
そして、困ったことがあれば相談できる環境をつくる。
こうした基本的な取り組みが、外国人材の定着につながります。
10.QLinkが目指すこと
QLinkが目指しているのは、単に「外国人を紹介する会社」になることではありません。
台湾人と日本企業の双方が、
「この出会いがあってよかった」
と思えるようなマッチングを実現することです。
そのために、QLinkでは、
マッチングサポート
台湾人ワーキングホリデー人材と、日本のホテル・旅館・飲食店・食品関連企業などとのマッチングをサポートします。
ワーキングホリデー生活サポート
仕事だけでなく、日本での生活を始める際に必要となるさまざまな情報やサポートを提供します。
企業向けグローバル人材導入サポート
外国人材を初めて受け入れる企業にも、採用前から受入れ後まで、企業側の視点に立ったサポートを行います。
私たちは、外国人材を「不足している労働力」としてだけ捉えるのではなく、日本企業と台湾の若者をつなぐ人材・交流の架け橋として考えています。
11.台湾人ワーキングホリデー人材の採用を検討する企業へ
「外国人を採用したことがないので不安」
「台湾人を採用したいが、どこから始めればいいのか分からない」
「地方なので求人を出しても人が集まらない」
「ホテルや旅館で台湾人スタッフを採用してみたい」
「外食業の人手不足を何とかしたい」
このような企業様は、まずお気軽にご相談ください。
ワーキングホリデー制度は、特定技能などの就労系在留資格とは目的や条件が異なります。
そのため、採用する際には、制度上認められている活動の範囲を確認するとともに、雇用契約、労働条件、賃金、勤務時間、社会保険・税務などについて、日本の法令に従って適切に対応する必要があります。
QLinkでは、制度の趣旨を踏まえたうえで、企業と台湾人材双方にとって無理のないマッチングを目指します。
12.2026年後期の台湾人ワーキングホリデー人材に注目
2026年8月21日現在、これから台湾人ワーキングホリデー人材の採用を考える企業にとって、一つの重要なタイミングが近づいています。
2026年後期の申請期間は10月19日~10月30日。
結果発表は12月11日です。
採用企業側が「人が足りなくなってから募集する」のではなく、早い段階から仕事内容、給与、勤務時間、住居、勤務地、必要な日本語レベルなどを整理しておくことで、人材とのマッチングを進めやすくなります。
特に地方のホテル・旅館、飲食店、食品関連企業などでは、採用条件だけでなく、
「この地域でどのような生活ができるのか」
まで伝えることが重要です。
台湾人材にとって魅力的な求人とは、単に時給が高い求人だけではありません。
「日本で何を経験できるのか」
「どんな場所で生活できるのか」
「どんな人たちと働くのか」
「どんな日本語を身につけられるのか」
こうした情報も、仕事を選ぶ際の重要な判断材料になります。
まとめ|外国人材採用は「人手不足対策」から「人材との出会い」へ
日本の人手不足は、今後も企業経営における重要なテーマとなるでしょう。
特に宿泊、外食、食品関連などでは、採用活動そのものを見直す必要が出てきています。
一方で、台湾人ワーキングホリデー制度は、2026年に大きな変更が行われ、台湾出身者は日本で生涯2回までワーキングホリデーに参加できる制度となりました。年間発給枠は10,000名です。
これは、日本企業にとって新しい人材との接点をつくる機会でもあります。
もちろん、ワーキングホリデーは「人手不足を解消するためだけの制度」ではありません。
しかし、日本で働いてみたい台湾の若者と、人材を必要としている日本企業を適切につなぐことができれば、企業にとっても、台湾人材にとっても、新しい可能性が生まれます。
QLinkは、台湾と日本、人と企業、都市と地方をつなぐ存在として、外国人材と日本企業の新しい関係づくりをサポートしていきます。
台湾人ワーキングホリデー人材の採用をお考えの企業様は、ぜひQLinkへご相談ください。